損害

債権法

同一交通事故での物損の相殺

最高裁昭和49年6月28日判決 裁判データ 最高裁判所昭和47年(オ)第36号 損害賠償請求事件昭和49年6月28日第三小法廷判決出典:民集28巻5号666頁評論:最高裁判例解説民事篇昭和49年度28頁 判旨 民法...
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交通事故での慰謝料

慰謝料は,明確な基準があるわけではないので,弁護士にとっては依頼者への説明や請求が,裁判官にとっては和解案や判決での判断が,難しい。 そこで,過去の裁判例や,判例・学説の流れをまとめた文献が重要になる。
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既往症・素因により損害賠償額を減額することの可否

身体的疾患 身体的疾患は,賠償額の減額の対象となる。 最高裁判所昭和63年(オ)第1094号平成4年6月25日第一小法廷判決民集46巻4号400頁事故と被害者の身体的疾患がともに原因となって損害が発生した場合で,当該疾患の態様...
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交通事故損害における身体的既往症の扱い

交通事故等で被害に遭った人に,以前から疾患があって,それと事故が相まって損害が発生した場合には,どのように損害を算定するか?最高裁は,当該疾患の態様,程度などに照らして,加害者に損害の全部を賠償させるのが公平を失するときは,民法722条2項(過失相殺の規定)を類推適用して,以前からの疾患を斟酌することができるとした。
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労働能力が減退したが後遺障害逸失利益を認めなかった事例

裁判データ 最高裁判所昭和41年(オ)第600号 損害賠償請求事件昭和42年11月10日第二小法廷判決出典:民集21巻9号2352頁評釈:法曹時報20巻3号201頁 判旨 交通事故による傷害のため,労働力の喪失・減退を来...
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人身損害に被害者の心因的要因が寄与しているとき

最高裁判所昭和59年(オ)第33号 損害賠償請求事件昭和63年4月21日第一小法廷判決民集42巻4号243頁,判例タイムズ667号99頁,判例時報1276号,判例秘書L04310046 身体に対する加害行為と発生した損害との間に相当...
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既往症を考慮した事案

裁判データ 大阪高等裁判所平成20年(ネ)第1455号平成23年2月25日判決 労働判例1029号36頁 判旨 原告は,勤務中,先天的な脳動静脈奇形(AVM)部分からの出血(本件発症)により常時半昏睡という重篤な後遺障害...
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交通事故で被害者が保険を用いて車両を修理した場合

被害者が,自己が契約する自動車保険により事故車両の修理費用を支出した場合,そのことによって保険の等級が下がって保険料が増額される。 この増額分は,事故の損害になるか? 1 損害肯定説 横浜地方裁判所昭和45年(ワ)...
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