債権法

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消費貸借における利息の発生時期

裁判データ最高裁判所昭和30年(オ)第911号 貸金並びに売掛代金請求事件昭和33年6月6日第二小法廷判決出典:民集12巻9号1373頁評釈:民商法雑誌40巻1号107頁判旨消費貸借契約における利息は,元本利用の対価であり,借主は元本を受け...
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相続財産から生じる賃料債権

裁判データ最高裁判所平成16年(受)第1222号 預託金返還請求事件平成17年9月8日第一小法廷判決出典:民集59巻7号1931頁,判例タイムズ1195号100頁,判例時報1913号62頁評論:ジュリスト1322号156頁,判例時報1937...
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人身損害に被害者の心因的要因が寄与しているとき

最高裁判所昭和59年(オ)第33号 損害賠償請求事件昭和63年4月21日第一小法廷判決民集42巻4号243頁,判例タイムズ667号99頁,判例時報1276号,判例秘書L04310046身体に対する加害行為と発生した損害との間に相当因果関係が...
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共同相続人の一人が相続開始前から被相続人の許諾を得て遺産である建物に被相続人と同居していた場合

裁判データ最高裁平成5年(オ)第1946号平成8年12月17日第三小法廷判決出典民集50巻10号2778頁判例タイムズ927号266頁判例時報1589号45頁評釈最高裁判例解説民事篇平成8年度(下)993頁ジュリスト1111号197頁判例評...
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既往症を考慮した事案

裁判データ大阪高等裁判所平成20年(ネ)第1455号平成23年2月25日判決 労働判例1029号36頁判旨原告は,勤務中,先天的な脳動静脈奇形(AVM)部分からの出血(本件発症)により常時半昏睡という重篤な後遺障害を負った。 過重な業務の負...
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滞納処分による差押えと明渡猶予制度

滞納処分による差押後に設定された賃借権については,明渡猶予制度の適用があるという説(明渡猶予制度適用肯定説)と,適用がないという説(明渡猶予制度適用否定説)がある。最高裁平成12年3月16日決定は, 滞納処分による差押後,強制競売等の開始決...
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交通事故で被害者が保険を用いて車両を修理した場合

被害者が,自己が契約する自動車保険により事故車両の修理費用を支出した場合,そのことによって保険の等級が下がって保険料が増額される。この増額分は,事故の損害になるか?1 損害肯定説横浜地方裁判所昭和45年(ワ)第490号,昭和47年(ワ)第5...
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詐害行為取消しによる返還債務の履行時期

最高裁平成30年(受)第44号,第45号平成30年12月14日第二小法廷判決民集72巻6号判旨詐害行為取消権が行使されたときの,受益者の取消債権者に対する受領済みの金員相当額の支払債務が遅滞に陥るのは,履行の請求を受けた時である。
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通常損耗の原状回復義務

最高裁判所平成16年(受)第1573号平成17年12月16日第二小法廷判決裁判集民事218号1239頁,裁判所時報1402号34頁,判例タイムズ1200号127頁,判例時報1921号61頁賃借した建物の通常の使用に伴って生じる損耗について賃...
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不貞が不法行為になる理由

裁判データ最高裁判所平成5年(オ)第281号  損害賠償請求事件 平成8年3月26日第三小法廷判決出典:民集50巻4号993頁判旨第三者が原告の配偶者と肉体関係を持つことが原告に対する不法行為となる(最高裁昭和51年(オ)第328号同54年...