民事訴訟

民事訴訟法

訴えの取下げに被告の同意が必要ない場合

口頭弁論期日が開かれた場合は,被告が何らの答弁をしていなくても,原告が訴えを 取り下げるには被告の同意が必要であるという人がいたので,念のため。 被告が何らの答弁もしない場合,口頭弁論期日が開かれたとしても,原告は,被告の同意なく訴...
民事訴訟法

判決の原本と正本に不一致があった場合の正本送達の効力

裁判官が作成し,署名押印したものが,裁判書の原本。 原本は1通しかなく,裁判所に保管しておかなければならない。 そこで,当事者には,書記官が「正本である」と認証することで原本と同じ効力を持つことになった写しを交付する。 強...
民事訴訟法

必要的共同訴訟・・・否定例

東京高等裁判所昭和54年(ネ)第663号 建物収去土地明渡請求控訴事件 昭和56年10月26日判決 判旨 土地賃貸借契約の終了に基づき,建物の共有者らに対し,建物を収去し土地を明け渡 すよう求める訴訟は,共有者らの建物収去土地明...
民事訴訟法

判決を更正できる範囲

東京地方裁判所平成23年(ソ)第229号 平成23年12月28日決定 判例時報2142号46頁 判旨 原決定は、基本事件の判決について「既払金を控除しないで計算した明白な誤りが あった」として、認容額に関する記載を五万一八三七円及...
民事訴訟法

訴訟上の和解が錯誤無効であるとの主張がなされた場合の対応

大審院昭和5年(ク)第1070号口頭弁論期日申請却下決定に対する抗告事件 昭和6年4月22日決定 大審院民事判例集10巻7号380頁 判旨 訴訟上の和解も,訴訟物たる私法上の権利又は法律関係についてなされた和解は常に 私法...
民事訴訟法

釈明義務

最高裁平成7年(オ)第1562号(建物所有権確認等請求事件)平成9年7月17日判決・集民183号1031頁,裁判所時報1200号280頁,判タ950号113頁,判時1614号72頁の,藤井正雄裁判官による補足意見。 原告が,建物を建て...
民事訴訟法

不利益事実の陳述

最高裁判所平成7年(オ)第1562号 建物所有権確認等請求事件 平成9年7月17日判決 裁判集民事183号1031頁,裁判所時報1200号280頁,判タ950号113頁,判時1614号72頁 判旨 Xが請求原因事実の一部を主...
民事訴訟法

意思無能力者による控訴と控訴取下の効力

最高裁判所昭和27年(オ)第9号 昭和29年6月11日判決 民集8巻6号1055頁,判例タイムズ41号31頁 判旨 意思無能力者による控訴の取下は,その効力を生じないが,控訴の提起自体は,単に一審判決に対する不服の申立に過ぎ...
民事訴訟法

原告に訴訟追行意思がないことを理由に訴えを却下できる場合

名古屋地方裁判所豊橋支部昭和24年(ワ)第40号 前渡金等返還請求事件 昭和33年6月23日判決 判例時報161号21頁 判旨 訴訟の経緯は,以下のとおり。 昭和24年6月26日,訴状提出。 訴状には,被告の...
民事訴訟法

決定・命令に対する再審

意義 終局的決定・命令で確定したものに対しては,再審を申し立てることができる(法349条1項)。 これを,準再審とか,再審抗告という。 条文上は,準再審の対象は,「即時抗告をもって不服を申し立てることができる決定又は命令で確定した...
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